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ゴミ屋敷の片付け費用はいくら?間取り別の料金例と業者の選び方【実家の場合】

ゴミ屋敷の片付け費用はいくら? 未分類

久しぶりに実家へ帰ったら、廊下や部屋に物が積み重なっていて驚いた。親が亡くなり、空き家になった実家を開けてみたら、どこから手を付ければよいのか分からない。そんなとき、まず気になるのは「片付けにいくらかかるのか」ではないでしょうか。

ゴミ屋敷の片付けは、物の量や建物の状態によって費用が大きく変わります。そのため、「〇〇円が相場」と一言で言うことはできません。実際に、ゴミ屋敷の片付け費用について、国などがまとめた公的な統計は見つかりませんでした。

そこでこの記事では、当サイトに掲載している業者の料金表を間取り別にまとめ、費用の目安と、その数字の見方を紹介します。あわせて、親が今も住んでいる場合の進め方、行政に相談したほうがよい場合、業者選びで確認したいことを、公的機関の資料をもとに解説します。

目次

  1. ゴミ屋敷の片付け費用の目安
  2. 費用が変わる5つの理由
  3. 普通の片付け・特殊清掃との違い
  4. 親が住んでいる実家では、まず本人の同意を
  5. 業者に頼む前に行政へ相談したほうがよい場合
  6. ゴミ屋敷の業者選びで確認する6つのこと
  7. 高額請求のトラブルと対策
  8. 依頼の流れ(相談から作業完了まで)
  9. よくある質問
  10. まとめ

1. ゴミ屋敷の片付け費用の目安

当サイト掲載業者の料金例(間取り別)

当サイトに掲載している589社のうち、ゴミ屋敷の片付けに対応している業者は442社です。そのうち、ゴミ屋敷の料金表を公開している37社の料金を、間取り別にまとめました(2026年11月3日時点)。

間取り料金を載せている業者料金の幅真ん中の値
1R・1K21社1.2万〜11万円3.5万円
1DK・1LDK9社3.8万〜17万円8万円
2DK・2LDK13社4.2万〜38.5万円14万円
3DK・3LDK12社14万〜30万円19万円
4DK・4LDK6社16.5万〜25万円22.5万円

「真ん中の値」は、金額の安い順に並べたときに真ん中にくる値です。極端に高い料金や安い料金があっても、影響を受けにくい数字です。

この表を見るときは、次の3点に注意してください。

  • ほとんどが最低料金です。 85件の料金のうち81件に「〜」などが付いており、「この金額から」という意味です。実際に支払う金額は、これより高くなることが多いと考えてください。
  • 税込と税別が混ざっています。 業者によって表示の仕方が違います。
  • 「1LDK〜2DK」のように幅のある料金は、小さいほうの間取りに入れています。

料金の幅が広いのは、同じ間取りでも物の量や作業の内容が違うためです。たとえば2DK・2LDKでは、最も安い料金と最も高い料金で9倍以上の差があります。間取りだけで費用は決まらない、ということが数字からも分かります。

トラック1台あたりの料金例

ゴミ屋敷の片付けを、トラックの台数で料金を決める業者もあります。当サイトの掲載業者では、2トントラック1台分の料金を載せている業者が5社あり、料金は3.5万円〜22万円でした。トラックの種類(荷台に囲いがあるかどうか)や、作業する人数によって料金が変わります。

部屋の物がトラック何台分になるかは、現地を見ないと分かりません。台数で料金を決める場合も、必ず作業の前に見積もりを出してもらいましょう。

公的な「相場」の統計はない

インターネットでは「ゴミ屋敷の片付け相場は〇〇円」という情報を多く見かけます。しかし、国や公的機関が集計した平均額は、編集部が調べた範囲では見つかりませんでした。他のサイトの「相場」と比べるときは、その金額が何をもとにしているかを確認しましょう。

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2. 費用が変わる5つの理由

物の量と高さ

費用に最も影響するのは、運び出す物の量です。床が見えているか、物が腰の高さまで積み重なっているかで、必要な人数とトラックの台数が大きく変わります。料金表に「堆積(物が積み重なった高さ)10〜50cm」のように、物の高さで料金を分けている業者もあります。

建物の階数と搬出のしやすさ

エレベーターの無い集合住宅の上の階や、トラックを家の近くに止められない場所では、運び出しに時間がかかります。その分、人件費が上がることがあります。見積もりのときに、駐車できる場所を伝えておきましょう。

虫・におい・腐敗物の有無

食べ物の腐敗や虫の発生がある場合は、片付けだけでなく、消毒や消臭の作業が必要になることがあります。作業する人の防護も必要になるため、費用が上がる理由になります。

分別の手間と貴重品の捜索

ゴミ屋敷では、ごみと一緒に通帳や印鑑、現金、権利証などの大切な物が埋もれていることがあります。一つずつ確認しながら仕分けるほど、作業の時間は長くなります。探してほしい物がある場合は、見積もりのときに伝えておきましょう。

買い取れる物の有無

家具や家電、骨董品などで買い取れる物があれば、その分を費用から差し引いてもらえる場合があります。ただし、買取をするには古物商の許可が必要です(6章で説明します)。

3. 普通の片付け・特殊清掃との違い

ゴミ屋敷の片付けは、普通の片付けや遺品整理と、作業の中身が重なる部分もあります。違いは、物の量が多く、ごみと必要な物が混ざっている点です。分別や運び出しに時間がかかり、清掃の範囲も広くなりがちです。

「特殊清掃」は、一般に、人が亡くなった後に時間がたった部屋などで、においや汚れを取り除く作業を指します。ゴミ屋敷の片付けでも、腐敗物が多い場合は特殊清掃と同じような作業が必要になることがあります。業者によって呼び方や料金の分け方が違うため、見積書にどの作業が含まれているかを確認しましょう。

物の量がそれほど多くない場合は、家族で進めることもできます。自分たちで片付けるかどうか迷っている方は、「遺品整理は自分でできる?作業負担と懸念点を知る自己診断チェックリスト」も参考にしてください。

4. 親が住んでいる実家では、まず本人の同意を

家族でも勝手に処分はできない

実家に親が住んでいる場合、片付けを急ぎたくても、本人の同意なしに物を処分することはできません。船橋市は、空き家の相談の案内で、「身内であっても所有者以外の方が無断でその財産を処分することはできません」と説明しています。

また、所有者が認知症などで判断する力が十分でない場合は、家庭裁判所に成年後見人などを選ぶ申し立てが必要になることがあると案内しています。親の判断する力に不安がある場合は、片付けを始める前に、市区町村の窓口や専門家に相談しましょう。

行政が片付けにかかわる場合も、本人の同意が基本です。環境省の令和6年度の調査では、敷地内のごみを撤去したと答えた151市区町村のうち、150市区町村(99.3%)が原因者などの同意を得て撤去していました。

話を切り出すときの注意点

物が増えた理由は人それぞれです。体力が落ちて、ごみ出しが難しくなっている場合もあります。いきなり「ゴミ屋敷」「全部捨てよう」と言うと、親が傷ついて話し合いが進まなくなることがあります。

話を切り出すときは、次のような点を意識するとよいでしょう。

  • 責める言葉ではなく、「転ばないか心配」「火事が心配」など、親の安全を気にかけていることを伝える
  • 全部を一度に片付けるのではなく、通路や台所など、生活に困る場所から始める提案をする
  • 残したい物は、親に決めてもらう
  • 業者に頼む場合も、見積もりの段階から親に同席してもらう

思い出の品の扱いで迷ったときは、「実家じまいで「捨てられない」思い出の品とどう向き合うか」で、仕分けの進め方を紹介しています。

同意が難しいときの相談先

親が片付けを嫌がる場合や、家族だけでは話し合いが難しい場合は、市区町村の高齢者の相談窓口に相談できます。厚生労働省によると、地域包括支援センターは市町村が設置しており、「地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助など」を行う機関です。

5. 業者に頼む前に行政へ相談したほうがよい場合

市区町村の窓口の探し方

ゴミ屋敷の問題は、多くの市区町村が把握しています。環境省の令和6年度の調査では、全国1,741市区町村のうち672(約38.6%)が、令和2年度から令和6年度の5年間にごみ屋敷の事案を認知していました。

同じ調査では、事案が改善した理由として、本人への助言や指導、関係する部署や機関が連携した支援、地域の人や親族による清掃、収集運搬の許可業者の紹介などが挙がっています。次のような場合は、業者に頼む前に、実家のある市区町村に相談してみましょう。

  • ごみが敷地の外にあふれ、近所から苦情が出ている
  • 親の生活や健康に不安があり、福祉の支援が必要かもしれない
  • 費用の負担が難しい

窓口は市区町村によって違います。ごみの担当課(環境課など)や高齢者福祉の担当課に問い合わせると、担当の部署を案内してもらえます。

なお、同じ調査で行政が撤去にかかわった事例の費用負担を見ると、最も多いのは「本人負担」(50.9%)でした。行政に相談すれば無料で片付けてもらえる、というわけではない点は知っておきましょう。

「ごみ屋敷条例」がある地域もある

ごみ屋敷への対応を定めた条例を作っている市区町村もあります。環境省の調査では、条例などを「制定済み」と答えたのは90市区町村(5.2%)でした(令和6年11月末時点)。実家のある市区町村に条例があるかどうかは、市区町村の公式サイトか窓口で確認できます。

6. ゴミ屋敷の業者選びで確認する6つのこと

許可の確認(家庭のごみを回収できるか)

家庭から出るごみを回収するには、市区町村の許可が必要です。環境省は、「ご家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の『一般廃棄物処理業許可』や委託が必要です」と説明しています。さらに、「『産業廃棄物処理業の許可』や『古物商の許可』では回収できません」としています。

片付け業者の中には、自社で許可を持たず、許可を持つ業者に運搬を任せている会社もあります。見積もりのときに、「回収したごみは誰が運び、どこで処分するのか」を確認しましょう。許可を持っているか、許可業者に運搬を任せているかが分かれば安心です。

現地を見たうえでの見積もり

ゴミ屋敷の費用は、物の量で大きく変わります。電話だけで金額を決めるのではなく、現地を見るか、写真や動画で状態を確認したうえで見積もりを出してくれる業者を選びましょう。見積書は必ず書面でもらいます。

追加料金の条件

作業の途中で物の量が見積もりより多いと分かった場合などに、追加料金がかかることがあります。どんなときに追加料金がかかるのか、追加料金がかかる場合は作業前に連絡してもらえるのかを、契約前に確認しておきましょう。

買取の有無と古物商許可

買取をしてもらう場合、業者は古物商の許可を持っている必要があります。買取の金額が、見積書の中で処分費と分けて書かれているかも確認しましょう。

近所に配慮した作業ができるか

実家の近所に知られずに片付けたい、と考える方も多いでしょう。会社名の入っていない車で来てもらえるか、作業の時間帯を選べるかなどは、業者によって対応が違います。気になる場合は、見積もりのときに聞いてみましょう。

作業後の清掃の範囲

物を運び出した後に、どこまで掃除をしてもらえるかも業者によって違います。床の拭き掃除だけなのか、消毒や消臭まで含むのかを確認しておくと、作業後に「思っていたのと違う」ということを防げます。

業者の見分け方は、「実家じまいの相談先の選び方」でも詳しく紹介しています。

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7. 高額請求のトラブルと対策

不用品の回収をめぐるトラブルは増えています。国民生活センターによると、不用品回収サービスに関する相談は、2018年度の1,354件から、2021年度には2,231件に増えました(2022年11月公表)。

国民生活センターが紹介した事例では、「軽トラックパック7,000円、2トントラックパック2万5,000円」という広告を見て依頼したところ、作業員から料金は「25万円だと言われた」というものがありました。

トラブルを防ぐために、次の点を覚えておきましょう。

  • 作業の前に、書面で見積もりをもらう。 見積もりと違う作業をすすめられたら、作業の前に断る。
  • その場で支払わない。 国民生活センターは、事前に聞いていない高額な料金を請求された場合は、「後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いを断りましょう」と呼びかけています。
  • クーリング・オフが使える場合がある。 見積もりのために呼んだ業者とその場で契約した場合などは、特定商取引法の訪問販売のクーリング・オフなどが使える可能性があります。
  • 困ったら相談する。 消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどにつながります。

8. 依頼の流れ(相談から作業完了まで)

業者に頼む場合の一般的な流れは、次のとおりです。

順番やることポイント
1家族で話し合う親が住んでいる場合は本人の同意を得る。残したい物を決めておく
2業者に問い合わせる写真や動画で状態を伝える。2〜3社に声をかけると比べやすい
3見積もりを受ける現地か写真で確認してもらい、書面で見積書をもらう
4契約する作業内容、料金、追加料金の条件、キャンセル料を確認する
5作業の日を迎える探してほしい物を伝える。できれば立ち会う
6作業後の確認と支払い部屋の状態を確認してから支払う

立ち会いが難しい場合は、作業の前後の写真を送ってもらうなど、確認の方法を事前に決めておきましょう。

9. よくある質問

Q. ゴミ屋敷の片付けは、1日で終わりますか?

A. 物の量や作業する人数によります。当サイトの掲載業者の料金表には、1Kで「作業時間1〜3時間」、3LDKで「4〜7時間」のように目安を書いている業者もあります。物が多い場合は、2日以上かかることもあります。見積もりのときに作業日数を確認しましょう。

Q. 見積もりは無料ですか?

A. 多くの業者は無料で見積もりをしていますが、遠方への出張などで費用がかかる場合もあります。依頼する前に確認しておくと安心です。

Q. 市区町村に頼めば、無料で片付けてもらえますか?

A. 市区町村によって対応が違います。環境省の調査では、行政が撤去にかかわった場合でも、費用は「本人負担」が最も多い結果でした。まずは実家のある市区町村の窓口に相談してみましょう。

Q. 近所に知られずに片付けられますか?

A. 会社名の入っていない車での作業や、作業の時間帯の相談に応じる業者もあります。対応できるかどうかは業者によって違うため、見積もりのときに確認してください。

10. まとめ

ゴミ屋敷の片付け費用は、間取りよりも物の量や作業の内容で大きく変わります。当サイトの掲載業者の料金表では、1R・1Kで1.2万〜11万円、3DK・3LDKで14万〜30万円と幅があり、その多くは「この金額から」という最低料金でした。費用を知るには、実家の状態を見てもらい、見積もりを取ることが一番の近道です。

親が住んでいる実家では、本人の同意を得ることが出発点です。家族だけで進めるのが難しいときや、近所に迷惑がかかっているときは、実家のある市区町村の窓口にも相談してみましょう。業者を選ぶときは、許可の確認、書面での見積もり、追加料金の条件をおさえ、複数社を比べることが大切です。

実家の片付け費用は、状態を見てもらうのが一番の近道です。複数の業者を比べてみましょう。

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